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GeminiのコリードがOpenAIへ移籍 — Character.AI共同創業者・Noam Shazeer、Googleに戻って2年足らずで再び離脱

6月18日、CNBCが「Google Gemini co-lead Noam Shazeer leaves for OpenAI」と題した記事を公開した。GoogleのGemini AIモデルを共同リードするエンジニアリング担当副社長・Noam Shazeerが、ライバルのOpenAIへの移籍を発表した。Transformerアーキテクチャの共同考案者として知られる彼の離脱は、単なる人事異動ではない。AI業界の重力が急速にOpenAI側に傾きつつあることを示す、象徴的な出来事だ。

6月18日、CNBCが「Google Gemini co-lead Noam Shazeer leaves for OpenAI」と題した記事を公開した。GoogleのGemini AIモデルを共同リードするエンジニアリング担当副社長・Noam Shazeerが、ライバルのOpenAIへの移籍を発表した。Transformerアーキテクチャの共同考案者として知られる彼の離脱は、単なる人事異動ではない。AI業界の重力が急速にOpenAI側に傾きつつあることを示す、象徴的な出来事だ。


GeminiのコリードがOpenAIへ

GoogleのエンジニアリングVPであり、Gemini AIモデルの共同リードを務めるNoam Shazeerが、OpenAIへの移籍を発表した。

Shazeerは自身のXへの投稿で次のように述べた。

"I'm excited to share that I'll be joining OpenAI and look forward to working with the exceptional team there."(OpenAIに参加することになり、そこの素晴らしいチームと一緒に働けることを楽しみにしている)

同時に、「この決断は難しいものだった。Googleのチームとともに築いてきたものを誇りに思う」とも付け加えている。


なぜShazeerの離脱はこれほど重大なのか

Shazeerがただのエンジニアリングリーダーではない点を押さえておく必要がある。

彼は2017年に発表された論文「Attention Is All You Need」の共著者の一人であり、現代の大規模言語モデル(LLM)の基盤となっているTransformerアーキテクチャの考案に直接関与した人物だ。GPT系列をはじめとするほぼすべての現代的AIモデルはTransformerをベースに構築されており、その意味でShazeerはAI産業全体の技術的礎を作った研究者の一人といえる。

また、彼はGoogleに在籍していた初期の段階で、効率的な大規模モデルの学習・推論を可能にするMixture of Experts(MoE)の実用化にも貢献してきた。こうした技術的蓄積を持つ人物がOpenAIに加わることは、単なるヘッドカウントの増減ではなく、研究・開発の方向性にも影響を及ぼしうる。


2度目のGoogle離脱

Shazeerの離脱が注目を集める理由は、これが初めてではないからだ。

彼は2021年にGoogleを一度去っている。当時、彼と研究者のDaniel De FreitasはGoogleが主導したいチャットボットプロジェクトを提案したが、会社が積極的な姿勢を見せなかったため退社。その後、2人で会話AIスタートアップの**Character.AIを2021年に設立**した。Character.AIはユーザーが独自のAIキャラクターを作成・会話できるプラットフォームとして急成長し、消費者向けAIサービスの先駆けとなった。

その後、2024年8月、GoogleはCharacter.AIとのパートナーシップの一環としてShazeerとDe FreitasをDeepMindユニットに呼び戻した。当時この動きは、Googleがトップ研究者を自社エコシステムに再び引き込む戦略的な動きとして注目された。しかし、そこから今回の離脱までわずか2年未満という短さだ。


タイミングも意味深

今回の移籍発表は、複数の業界動向と重なっている。

Googleは数週間前の年次開発者カンファレンス「Google I/O」で、**Gemini 3.5 Flash(高速・軽量な推論向けモデル)** や Gemini Spark(エッジデバイス向けAIエージェント) などの新製品を発表したばかりだ。そのGeminiの共同リードが発表直後に離脱する格好となった。

一方、受け入れ先のOpenAIは今月上旬、IPO(新規株式公開)の機密申請を行ったことが報じられており、近年最も注目される大型上場案件の一つとして準備が進んでいる。


移籍の背景にある動機

記事では移籍の具体的な条件は明らかにされていないが、OpenAIのIPO申請という文脈は無視できない。上場前のタイミングでの入社は、株式オプションの価値が最大化する可能性がある時期でもある。※編集部の考察として付記するが、AI業界においてトップエンジニアの移籍判断には技術的な方向性だけでなく、こうした経済的インセンティブが大きく作用することは珍しくない。

Shazeer自身は移籍理由として技術的な期待感を前面に出しており、「OpenAIの素晴らしいチームと働けることを楽しみにしている」と述べるにとどめている。


トップAI人材の争奪戦

今回の件は、AI業界におけるトップ人材の獲得競争の激しさを改めて示すものだ。2021年のCharacter.AI設立、2024年のGoogle復帰、そして今回のOpenAI移籍と、Shazeerの動向はそのままAI業界の勢力図の変化を映し出してきた。Transformerの共同考案者が今度はOpenAIの屋根の下で何を作るのか、業界全体が注目している。


詳細はGoogle Gemini co-lead Noam Shazeer leaves for OpenAIを参照していただきたい。