6月18日、Dataconomyが「OpenAI rolls out scheduled tasks page for ChatGPT」と題した記事を公開した。OpenAIがChatGPTにスケジュールタスク管理の専用ページを追加し、AIが問いかけに答えるだけでなく、ユーザーの指示をバックグラウンドで自律的にこなす「エージェント」としての側面を本格的に強化した。
ChatGPTのサイドバーに「Scheduled」ページが登場
OpenAIは、ChatGPTのスケジュールタスク機能を強化するアップデートを展開し始めた。最大の変更点は、サイドバーに新たな「Scheduled」ページが追加されたことだ。このページから、ユーザーは現在登録中のタスク一覧とそれぞれの実行予定時刻を確認でき、タスクの一時停止・編集・削除をその場で操作できる。
従来、スケジュール済みのプロンプトがどこに積まれているのか把握しにくかった点が、今回の変更で解消される。複数のタスクを並列で走らせる使い方が現実的になるにつれ、こうした管理UIの整備は不可欠な前提条件となる。
タスクの指定粒度と「モニタリング」機能
実行タイミングの指定は、特定の日時だけでなく「午前中」「午後」「夕方」といった大まかな時間帯での指定も可能になっている。OpenAIは今回の改善によって、すべてのタスクの処理速度と信頼性が向上したとしている。
また、モニタリングタスクの設定も可能だ。ユーザーに代わってChatGPTがウェブや連携アプリを能動的に検索し、結果を届ける使い方ができる。これはいわゆる「エージェント的」な動作であり、ChatGPTが単なる対話型AIから、バックグラウンドで継続的に処理を行うシステムへと近づく方向性を示している。
対象プランと「Pulse」廃止
スケジュールタスク機能が利用できるのは、Go、Plus、Pro、Business、Enterpriseの各プランで、Webおよびモバイルプラットフォームのいずれでも使える。無料プランへの提供時期は現時点で未公表だ。
今回のアップデートと合わせて、パーソナライズされた日次サマリーを提供していた「Pulse」機能が廃止される。Proユーザーは発表から14日間はPulseを引き続き利用できるが、その後は新しいスケジューリングハブを使って同様のサマリー生成を設定することになる。
エージェント化の文脈で読む
OpenAIは2025年後半以降、ChatGPTのエージェント機能を段階的に強化してきた。PCの操作を自律的に行う「Computer Use」や、ウェブブラウジングをエージェントが代行する「Operator」といった取り組みとも方向性は一致しており、今回のスケジュールタスク強化はその延長線上にある。「ユーザーが能動的に問いかけるツール」から「バックグラウンドで自律的に動くエージェント」へという変化は、UIの設計思想にも影響が出てきている。
※編集部の考察:Computer UseやOperatorが「その場でAIに操作させる」アプローチであるのに対し、Scheduledページの整備は「将来の処理を予約・管理する」レイヤーを担う。両者が組み合わさることで、ChatGPTは常駐型のパーソナルエージェントとしての実用性をさらに高める可能性がある。
Scheduledページの追加は小さな変更に見えるが、タスク管理の透明性を上げることは、複数のスケジュールタスクを並列で走らせるような使い方の前提条件でもある。AIエージェントの信頼性は、機能の多さだけでなく「何が動いているかをユーザーが把握できるか」にもかかっており、今回のUI刷新はその観点でも意味を持つ。
詳細はOpenAI rolls out scheduled tasks page for ChatGPTを参照していただきたい。




