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Anthropic

ノーベル賞受賞者JumperがDeepMindを去りAnthropicへ — 数週間でGeminiコリードも含む主力研究者2名が相次いで離脱したGoogle

6月20日、Matthias Bastianが「Google Deepmind loses another top AI researcher as Nobel laureate John Jumper leaves for Anthropic」と題した記事を公開した。この記事では、ノーベル賞受賞者のJohn JumperがGoogle DeepMindを離れAnthropicに移籍したことを軸に、Googleの相次ぐ人材流出について詳しく報じている。

6月20日、Matthias Bastianが「Google Deepmind loses another top AI researcher as Nobel laureate John Jumper leaves for Anthropic」と題した記事を公開した。この記事では、ノーベル賞受賞者のJohn JumperがGoogle DeepMindを離れAnthropicに移籍したことを軸に、Googleの相次ぐ人材流出について詳しく報じている。


ノーベル賞受賞者がDeepMindを去った

AlphaFoldの開発チームを率いたJohn Jumperが、約9年間在籍したGoogle DeepMindを離れ、Anthropicに移籍した。JumperはDeepMind CEO・Demis Hassabisとともに、2024年のノーベル化学賞を受賞した人物だ。

AlphaFoldは、数十年にわたり生命科学の難問とされてきた「タンパク質の立体構造予測」をAIで解決したシステムだ。タンパク質の形状は、創薬・酵素設計・疾患メカニズムの解明に直結するが、従来の実験手法では1つの構造を解析するのに数年を要することもあった。AlphaFoldはその精度を劇的に高め、2億種類以上のタンパク質構造を予測・公開したことで、生命科学の研究速度そのものを変えたと評価されている。ノーベル委員会もこの貢献を「50年来の難問を解いた」と表現した。

Hassabisは自身のXアカウントでJumperへの感謝を表明し、「非凡なパートナーシップ」と表現。AlphaFoldは「世界を変えた」と記している。移籍の詳しい理由は公表されていないが、AnthropicはClaude系モデルの安全性研究・基礎研究の両面で積極的な採用戦略を続けており、この移籍もその流れの中に位置づけられる。


数週間で2人の主力研究者を失う

Jumperの離脱が際立つのは、そのタイミングだ。ほぼ同時期に、GeminiのコリードであるNoam ShazeerがOpenAIに移籍している。ShazeerはGoogleにおいてTransformerアーキテクチャの共著者としても知られ、いったんGoogleを離れてCharacter.AIを設立した後、2年ほど前にGoogleへ復帰していた経緯がある。Geminiの推論アーキテクチャ設計に深く関与してきた人物であり、わずか数週間のうちにAnthropicとOpenAIがGoogleの中核研究者2名を相次いで獲得した格好になった。

さらに遡れば、AlphaGoやAlphaZeroを主導したDavid SilverもDeepMindを離れ、独自のスタートアップを設立している。同スタートアップはワールドモデルと強化学習に注力する方向性で、10億ドルのシード資金を調達している。

離脱者 役割 移籍・独立先
John Jumper AlphaFoldチームリード、ノーベル化学賞受賞 Anthropic
Noam Shazeer GeminiコリードおよびTransformer共著者 OpenAI
David Silver AlphaGo/AlphaZero主席研究者 自社スタートアップ

DeepMindの現状と組織的な背景

Google DeepMindは現在もGeminiシリーズの開発・強化を続けており、組織としての研究体制が即座に崩れるわけではない。しかしJumperのようなノーベル賞受賞者やShazeerのようなアーキテクチャ設計の第一人者が短期間に相次いで離脱するという事態は、外部から見た組織の求心力や研究文化に対して疑問符を与える出来事として受け取られやすい。

元記事では、AnthropicとOpenAIが優秀な研究者を積極的に引き付けている背景として、資金力だけでなく研究の自律性や方向性の明確さを挙げる見方も紹介されている。Anthropicは安全性研究と性能向上を両立させる方針を掲げており、基礎研究者にとって魅力的な環境を提供していると見られている。


Gemini 3.5 Proのリリースが迫る中で

こうした状況と重なるように、元記事ではGemini 3.5 Proが6月末にリリース予定と報じられている。ただし同記事内の情報として、内部筋の見方としてAnthropicやOpenAIの最新モデルと競合できる水準には達していないという懸念も言及されている。

Googleにとって、製品競争力と人材確保の両面でプレッシャーが増している局面であることは間違いない。主力研究者の離脱が今後の開発ロードマップにどう影響するかは、引き続き注目される点だ。


詳細はGoogle Deepmind loses another top AI researcher as Nobel laureate John Jumper leaves for Anthropicを参照していただきたい。