6月27日、Matthias Bastianが「AI startup Lindy ditched Claude entirely for Deepseek, saving millions as cost pressure mounts on Anthropic」と題した記事を公開した。AIスタートアップのLindyがAnthropicのClaudeを全廃してDeepSeekに移行し、数百万ドル規模のコスト削減を実現した事例について詳述している。
AIコストが人件費を超えた——25人スタートアップの決断
AIスタートアップLindyのCEO、Flo Crivelloは、AnthropicのClaudeの利用を完全に停止し、DeepSeek(米国企業がUS国内でホスティングしたもの)へ全面移行した。コスト削減効果は「数百万ドル」規模に上るとCNBCの取材に語っており、コストカーブは「地面に叩きつけられるように急落した」と表現している。
移行前のAIコストは、25人規模のスタートアップにとって人件費を上回る水準に達していた。Crivelloは「ビジネスの存続の問題だった」と述べており、Anthropicが価格を引き下げれば乗り換えを再検討するとも明言している。
エージェント型AIがトークン消費を爆発させる
コスト問題の背景には、AIの「エージェント化」がある。従来のチャットボット型と異なり、エージェント型AIは一つのタスクを処理するために複数のステップを自律的に実行し、その分トークン消費が大幅に増加する。OpenAIのCEO Sam Altmanも最近、エージェント型システムへの移行がコストの「深刻な問題」を引き起こしていると発言している。
Lindyはまさにこのエージェント型AIを主力とするプロダクトを展開しており、Claude利用時のコストが膨張した直接の原因となったとみられる。
中国モデルの価格競争力——性能差は縮まっている
元記事では、中国製モデルはClaudeと完全に同等ではないものの、タスクによっては競争力があり、コストパフォーマンスの面では明確に優位に立つと指摘されている。
Anthropicにとって懸念されるのは、Lindyのような事例が個別の例外ではなく、企業全体のトレンドになりつつある点だ。元記事は、Anthropicが急成長を続ける一方で、企業がAI支出を引き締めて安価な代替手段に目を向ける動きが広がれば、その成長にも圧力がかかりうると指摘している。また記事中では、こうした状況を踏まえてAnthropicに対しIPOのタイミングについて言及する表現も含まれている。
「価格を下げれば戻る」——AnthropicへのシグナルとしてのX投稿
CrivelloはXへの投稿でこの移行を公表しており、「Anthropicが価格を下げれば戻ることを検討する」と明示的に述べている。この発言は、Anthropicに対するコスト引き下げ圧力のシグナルとして機能している面もある。
モデル性能への信頼は維持しつつも、現在の価格帯では事業継続が困難——という状況は、Anthropicにとって価格戦略を見直す理由になりえる。
詳細はAI startup Lindy ditched Claude entirely for Deepseek, saving millions as cost pressure mounts on Anthropicを参照していただきたい。





